【思考メモ】事業づくりに見落としてはいけない27のチェック項目
新たな事業を生み出すための自分なりの思考フレームがあります。
メモも兼ねて、下記にまとめました。
1.顧客はだれか?
2.顧客のどんな課題を解決するのか?
3.どんな価値を提供するのか?
4.(わかりやすく伝えるために)その価値と類似している(していた)サービスや商品は何か?
5.なぜそれの課題が解決できると言えるのか?
6.どのような手順で価値を提供するのか?(具体的なオペレーション=内容)
7.ユーザーはどのような体験をするのか(どのチャネル・プラットフォームで)
仕入れるものはあるのか?
8.どこから仕入れるのか?
9.その仕入れは量/質ともに十分なのか?
10.どうやって仕入れることができるのか?
11.何をつくるのか?
12.だれがつくるのか?
13.品質良くできる理由は?
14.安定生産できる理由は?
15.敵(競合)は誰か?
16.敵との違いは何か?
17.なぜ勝てるのか?
18.なぜ敵はその勝つ理由を実行できないのか?
19.どのようにその価値は認知されるのか?
20.その認知策が成功する理由は?
21.自動的に人があつまるための仕掛けはあるのか?
22.これらの構想を実現できる理由/体制/人員は?
23.どの程度のマーケットサイズになるのか?
24.最大限に成長した場合に、いくらの売上と利益がでるのか?
25.お金/場所はどうするか?
26.エクイティストーリーは?
27.これらができても「夜も眠れない出来事」とは?
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。
【書評】武器としての交渉思考
NHKのNEWS Webで見たことのある程度の印象だったこの人。
瀧本哲史さん。
この本読んで、超合理的に解決策を導きだす人なんだなと。
かつゴールを実現するためには、あらゆる手段を使う人なんだなと。
どちらも良い意味ですが、改めて、そう感じました
さて、オススメは、こちら。
【ざっくり100文字サマリー】
・大切なのはロマンとソロバン。合理だけでは人は動かない。情理で人を初めて人を動かすことができる。
・交渉の基本は、相手の利益を最優先して考える事。「あなたにとって○○○な良いことがあるので、○○○をしませんか?」と打診する。
・交渉が決裂した時の対処策として最も良い案=BATNA(バトナ)を考えておくことが重要。「もしかしたら、○○と言われるも。だったら、○○○の手も用意しておこう」という発想。
BATNAとは英語で、Best Altenative To a Negotiated Agreementの略で、これを簡単な日本語に訳すと、
「交渉が決裂した時の対処策として最も良い案」
・自分の中で、「交渉する人」、「分析する人」、「意思決定する人」を頭の中でわけることで、交渉時に、良い意味で「他人事」のように振る舞う事ができる。
・交渉時の条件提示手法がアンカリング。(失礼に値しない(交渉が決裂しない)ラインで、できる限り自分にとって最良に優位な条件を提示)
→具体的には、高い目標であること、現実的な数値でもあること、イコール説明可能な数値であること。
・譲歩をする際に、大事な事は、「無駄な譲歩はしないこと」、「譲歩するなら、相手にとって価値が高く、こちらにとって価値が低いものを選択する」
・交渉時に大事な事は、相手にとっての争点と相手にとっての優先度を決める事
・交渉の現場でのテクニックは、「沈黙に耐える」と「情報を提示しないことを有効活用する」
・非合理な意思決定には、6つのタイプがある。
①「価値理解と共感」
→お金などわかりやすい価値よりも、自分だけにしかわからない価値観を持っているケースがある。なので、大事な事は、相手にとっての大事な価値観とは何か探る事。
②「ラポール=信頼関係」
ラポール=フランス語で橋を架ける、という意味。イコール信頼関係を大事にすること。信頼関係を築くには、「相手に好意を伝える(好意の返報性)」、「スモールギフトを送る(好意を示す)」、「共通項を見つける」、「相手と同じ振る舞いをする(類似性の好意)」、「共同作業を行う」
③「自律的決定(自分で決めた感)」
リテラシーの高い人ほど、相手に説得された感があるのを嫌がる。そのため、「説得」ではなく「情報提示」のみにフォーカスしたコミュニケーションをとる。この自律的決定をしたがるタイプはプライドが高そうな言動・発言=威張っている人、と推察できる。
④「重要感の創出」
相手が自分のことを「より重く」、「より大事」に取り扱ってくれる事を望む人。
このためには、(1)相手に興味をもつこと、(2)多頻度なコミュニケーション、(3)相手の興味に沿った送りもの、(4)相手からの申し出にはいち早く応じる、(5)意思決定者への根回し(俺は聞いていない!と言って、すねる事を防ぐ)
⑤「ランク主義者」
肩書きがある人でないと、話のテーブルに乗らない人。この場合には、自分自身のラベルをよく見せるか?ラベルが高い人をつれてくる、ということが重要。
⑥「動物的反応」
相手がネガティブな時や戦闘モードな時よりは、うきうき浮ついている状態の時に交渉をする。(月曜日よりも金曜午後の方が、交渉がしやすいというデータがある)
【学び】
1)結局のところ、交渉は情理と合理。
2)まずは、徹底的に相手が「YES」を言うための価値観の種類とその優先度を知る事。
3)その上で、相手の価値観を満たすための「行動」、「ギフト」、「交渉材料(金銭他)」を用意する事
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。
【書評】なぜローカル経済から日本は甦るのか
仙台出身で仙台が大好きな私。
いつか仙台に戻って仕事をしたいと常日頃から思っています。
そんな中、アマゾンで見つけたこの一冊。
トップは頭から腐るも、さらっとしか読めていないので、冨山さんの著作は何気に初めて読みました。
【100文字ざっくりサマリー】
・ローカル経済とグローバル経済はそもそも仕組みが違うから別物として考えよう。
・発想としては、ローカル経済は草野球のリーグ戦。グローバル経済はサッカーのワールドカップ。
・ルールも違えば、相手も違う。当然だけど、選手の能力も意識も違う。共通点は、それぞれに勝者と敗者がいる。
・グローバル経済はTOYOTA。企画も生産も販売も全世界で行われていて世界企業と戦う場所。
・ローカル経済は町のタクシー。その場所でしか生産できないし、その場所でしか消費できない。
・グローバル経済で日本が勝つには、
- 法人税引き下げでの立地競争力強化による海外企業の誘致(日本企業海外流出の防止)。
- 優秀人材の育成と国内企業の引き止め。
- 現場の知恵を引き上げヨコテンさせる本社力強化。
- ベンチャー企業の育成(起業家の発掘)
・ローカル経済で日本が勝つには、コンパクトシティによる集約化(密度の経済)、IT武装による生産性向上(無駄な人件費排除)
【学び】
1)グローバルからローカルへのトリクルダウンするには、コト消費が効果的。
グローバルの人→富裕層→モノに飽きた→体験にシフト→地方のコト消費
*トリクルダウン
「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」
2)人間の幸福感には「一人当たりGDPの維持」にかかっている。
→つまり、貧すれば鈍するの発想で、ある程度の金銭的豊かさは不可欠である。
→解釈は違うが、「勝って和をなす」も同様かな。
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。
【書評】脳内麻薬を読みました。
かなりぶっとんでいる方でしたが、
非常にまじめに脳科学に取り組んでいるということも伝わりました。
書籍が紹介されていたので、買おうとしたら、アマゾンの中古がどんどん売れていき、結局高い中古を買いました。
改めてテレビの強さを知りましたね。
さて本題。
脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)
- 作者: 中野信子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 新書
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【だいたい100文字サマリー】
人間の頭には、快楽を感じるドーパミンと苦痛を和らげるオピオイドという物質がある。
ドーパミンやオピオイドが発生すると「本能(食事)」を忘れるほどになる。
快楽は、社会的報酬によっても生み出される。
社会的報酬とは、信頼や信用や尊敬や承認などである。
つまり、この社会的報酬を仕事で相手に感じさせるコトが大事。
【学び】
1)社会的報酬には、
「承認」、「評価」、「信用」、「信頼」、「尊敬」さらに
「友人関係」、「知名度向上」がある。
2)承認を相手に感じてもらうには、「Iメッセージ」
Iメッセージ=「私はあなたを○○と感じた」と自分の言葉で述べる事
3)信用・信頼・尊敬を伝えるには、この言葉を理由と共に、そのまま相手に
伝える事。「私は、○○の理由で、あなたを特に信用している」
4)金銭報酬と社会報酬(名誉など)を双方提示した場合には、社会報酬が上回る。
→発想の競争を促す事で、チーム競争を生ませる。
(実験:カール・ドゥンカーの「ロウソクの問題」)
5)周囲との比較=相対的な違いと優位性により幸福度に違いがでる。
周囲より上位である=それを維持したい=中毒性が働く(ソシャゲのケースなどもそう)
6)人間が社会的報酬を求める理由は、種の保存のためである。
種の保存→助け合い→自己犠牲をし→他人を助けときに評価される→それが気持ちよい
と感じる仕組み、これらが「種の保存」のために自然と生まれていった。
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。