【書評】なぜローカル経済から日本は甦るのか
仙台出身で仙台が大好きな私。
いつか仙台に戻って仕事をしたいと常日頃から思っています。
そんな中、アマゾンで見つけたこの一冊。
トップは頭から腐るも、さらっとしか読めていないので、冨山さんの著作は何気に初めて読みました。
【100文字ざっくりサマリー】
・ローカル経済とグローバル経済はそもそも仕組みが違うから別物として考えよう。
・発想としては、ローカル経済は草野球のリーグ戦。グローバル経済はサッカーのワールドカップ。
・ルールも違えば、相手も違う。当然だけど、選手の能力も意識も違う。共通点は、それぞれに勝者と敗者がいる。
・グローバル経済はTOYOTA。企画も生産も販売も全世界で行われていて世界企業と戦う場所。
・ローカル経済は町のタクシー。その場所でしか生産できないし、その場所でしか消費できない。
・グローバル経済で日本が勝つには、
- 法人税引き下げでの立地競争力強化による海外企業の誘致(日本企業海外流出の防止)。
- 優秀人材の育成と国内企業の引き止め。
- 現場の知恵を引き上げヨコテンさせる本社力強化。
- ベンチャー企業の育成(起業家の発掘)
・ローカル経済で日本が勝つには、コンパクトシティによる集約化(密度の経済)、IT武装による生産性向上(無駄な人件費排除)
【学び】
1)グローバルからローカルへのトリクルダウンするには、コト消費が効果的。
グローバルの人→富裕層→モノに飽きた→体験にシフト→地方のコト消費
*トリクルダウン
「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」
2)人間の幸福感には「一人当たりGDPの維持」にかかっている。
→つまり、貧すれば鈍するの発想で、ある程度の金銭的豊かさは不可欠である。
→解釈は違うが、「勝って和をなす」も同様かな。
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。