【書評】「差別化するストーリー」の描き方(高橋宣行著)
会社にて、ブランディングを考えたマーケ戦略づくりを求められているので、これまで独学でインプットしてきたものを体系的に理解しようということで、書籍5本を読みました。
■第1弾「差別化するストーリー」の描き方 著 高橋宣行
【学び】
ブランドのポジションをつくるために「企業視点」だけではなく、「世の中の動き」と「顧客のニーズ」を盛り込んだポジション作りが必要。
■ブランドポジションのつくりかた
1)まずは、誰を狙った商品・サービスなのかを決める
2)次にそのターゲットの現状を「マイナス視点」と「プラス視点」で認識する。
マイナス視点=何に困っているのか?どんなことに憤りを感じているのか?どんな点に困っているのか?閉塞感を感じるとしたらどんなことか?しかたなくお金を払っているときはどんなときか?
プラス視点=どんなことを楽しんでいるのか?どんなことに喜びを感じるのか?どんな瞬間に笑顔になっているのか?楽しくお金を払っているときはどんなときか?
3)そのブランドがもっている価値を洗い出す。
基本価値→体験価値→情緒価値の順序で洗い出す。
(例ダイエットコーラ:「基本:ゼロカロリーでスカッとできる」→「体験:仕事で疲れ時にも、頭を回転させる存在」→「情緒:ハードーワークなビジネスパーソンとしてのプライド」
4)ターゲットの「マイナス・プラス」視点とブランドンの「価値」が合致する場所を探す。
5)その場所には3つの要件が盛り込まれているべき。
-新しい価値観があるか?
-ホカとの差別性があるか?
-時代の予感があるか?
6)その場所を「基本価値」→「体験価値」→「情緒価値」の言葉で定義する。
ここでつくった言葉は「顧客との約束」を意味する大事なモノであるべき。
7)最後に、「基本価値」→「体験価値」→「情緒価値」をどうやって実現するのかを「商品のもつ機能」、「商品に付随するサービス」、 「商品を提供するチーム」、 「プロモーション」に落とす。