【書評】武器としての決断思考 瀧本哲史著
武器としての交渉思考が非常に面白く、同じシリーズである「武器としての交渉思考」も読了しました。
ざっくりサマリー
人間が決断をするときには、「やるべきか、やらないべきか」で議論をする事。そのときにやるメリットと、やるデメリットを天秤にかけて検証する。メリットとデメリットを検証する際にあがる問題は、できるかぎり細かくして、本質的な問題の箇所にフォーカスすることで、具体的な議論となり、曖昧さが排除される。(例としては、×日本が成長するためには、教育を変えるべき→○日本が成長するには、教員の報酬体制を変えるべき)
【5つの学び】
1.決断時に陥りがちな3つの誤り
・慣れや過去の体験を重視する。
・既存の枠組みで物事を考えようとする
・これまでに投下した費用を重視した意思決定すること(もったいないの精神)
2.メリットの3条件
・内因性:どんな問題があるのか?
・重要性:その問題はどの程度重要なのか?
・解決性:その「やるべき行動」によってなぜ解決できるのか?
3.デメリットの3条件
・発生過程:その「やるべき行動」をたっときに発生する問題
・深刻性:その新たな問題はどの程度重要なのか?
・固有性:現状ではその新たな問題は発生していない事実
4.上記への反論手法
内因性:どんな問題があるのか?
→そもそもそんな問題は発生していない
重要性:その問題はどの程度重要なのか?
→問題はそんなに重要ではない
解決性:その「やるべき行動」によってなぜ解決できるのか?
→それでは、その問題は解決しない
5.相手の論理を破壊するためのテクニック
一般論を語りだしたら、例外を見つける事。
つまり、エビデンスが曖昧な事象には、エビデンスベースでの議論に望むこと。
ウォークマンまで、まだまだ。がんばろうー。